いわき海洋調べ隊「うみラボ」活動のきろく

いわき市に誕生した、有志による団体「うみラボ」。けんきゅう員が日々の活動やイベントのお知らせを綴っていきます。

うみラボ第14回いちえふ沖調査レポ

皆さんこんにちは、うみラボけんきゅう員の小松理虔です。

うみラボ、今年最後の海洋調査に行ってきました。11月も末となりますと大変寒うございます。天気は大変よかったのですが、風がちべたくて大変でした。釣果のほうも、ぐぬぬ、といった感じで最高に芳しい感じではありませんでしたが何とかサンプルは確保しております!

ズズン!!

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ズズズン!!!

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ドヤァァァァァァァッ!!

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ドサァァァッ!!

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といった感じでして、いつも爆釣自慢をしているうみラボにとっては、なかなか厳しい釣果となりました。ヒラメが5〜6、マゾイも6〜7、アイナメ1といったところでしたね。普段の3分の1くらいかもしれません。もちろん計測には充分ですが。


今日は面白いものが釣れましたこちら!

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うみラボ初の「マダコ」!!!

いやあ、これはうまそうなマダコだこと。刺身にしても、炊き込みご飯もうまそう。いやまあタコって何にしたってうまいですけれども。

しかしですね、マダコといえば、先日、漁協の決めている自主的な基準値である「50Bq/kg」をオーバーするマダコが見つかり、現在出荷の一時自粛が行われています。福島県産のマダコ流通してねえんです。

マダコの出荷を一時自粛 いわき市漁協・試験操業(福島民友headlines.yahoo.co.jp

記事のマダコは小高沖(原発沖20km圏内)。今回うみラボで釣ったマダコは原発沖2kmくらいの海域です。放射性物質を溜め込まないはずの軟体動物であるマダコから50Bq/kg超えというのは気になっていました。なのでマダコ釣れるもんなら測ってみたいと思ってたんですよねぇ。今回首尾よくオクトパス野郎をゲットしましたので、こちらもしっかり放射性物質を測り、富原せんせいとともに、なぜ50Bq/kgの個体が出てくる事態になったのかも考察できればと思います。



と・こ・ろ・で、

今日は天気が非常によく、かなりあちこちクリアに見えました。このあたり、夏場は霧が出ますし、秋口も天気が悪いとガスったりしますので、今日のようにクリアに見えるのって貴重なんですよね。

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本日の福島第一原子力発電所。粛々と作業が行われていました。かつての姿はもうありませんね。復旧に向けて作業が進んでいるものと思われます。作業されている方の安全と無事を祈るほかありません。皆さまおつかれさまです。そして作業、御安全に!

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沖合20kmの風力発電も肉眼で拝めましたYo 再生可能エネルギーの研究もガシガシやって頂きたいですね。もちろん、漁業への影響のないように進めて頂きたいですが、それにしても海に浮かぶ風車は壮観であります。福島から次世代のクリーンエネルギーを発信だ!


今回釣った魚につきましては、12月20日に行われるアクアマリンふくしまの測定&試食イベント「調べラボ」で放射性物質を測ります。おいしい試食も登場しますので、ぜひぜひぜひ、ぜひ、皆さんアクアマリンまで足をお運びくださいませ。

私たちの海洋調査も、今年はこれで一区切り。また来年、海洋調査は続行しますし、冬の間はまた諸々面白企画を予定しておりますので、ぜひこちらのブログも定期的にウオッチしてください。