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いわき海洋調べ隊「うみラボ」活動のきろく

いわき市に誕生した、有志による団体「うみラボ」。けんきゅう員が日々の活動やイベントのお知らせを綴っていきます。

小名浜沖94cmのスズキを計測してみた件

うみラボの八木です。

記事の更新が少し遅くなってしまいましたが、アクアマリンふくしまさんに依頼したスズキの測定結果が届きましたのでご報告です。

前回の記事にも書きましたが94cmというのはスズキでもかなり「大物」の部類です。スズキという魚は出世魚としても知られており一般的には
40cmぐらいまでをセイゴ
50cm前後をフッコ
60cm以上をスズキと言う所が多いようです(※地方により若干異なります)

一般的には1年で20cm前後、2年で30cm前後に、3年で40cm前後になると言われます。コレもまた地方によって若干異なり、南の方ほど成長は早く北に行くほど成長は遅くなるとも言われているようです。

スズキになるまでには4〜5年、80cmともなると10年近くかかるそうです。メータークラスになると更にそれ以上の月日が必要になってくると…。なるほど…レアな訳です(ため息


さて、そんなスズキですが、以前に一度アクアマリンさんで測定をしていただいたことがあります。私は去年裏アクアマリンツアーというものをやっていたのですが、その第二回裏アクアマリンツアーの際、アクアマリンの方が釣ってきてくださったスズキを測ってその場でいただいたんですね。

(詳しくはコチラ→http://togetter.com/li/722082

この時は70cmのスズキで結果はN.D.でした。かなり大きめの個体だったので少し検出されるかなと思っていたのですが、いわきのスズキはそこまででもないのかなという印象を持ちました。

しかし今回測定してもらったものはそれをはるかに超える94cmです。どのくらいの数値だったんでしょうか。それでは結果です。

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Cs-134とCs-137合算で29.8Bq/kgという結果でした。

やはり大型の個体にはそれなりにセシウムが残っているようですね。今回もアクアマリンふくしまの富原獣医にコメントをいただいております

スズキの98cmは大物ですね。アクアマリンの同僚も去年、同サイズを釣ったのですが食用にされてしまい測定できませんでした。まあ、自分で釣った魚は多少、セシウムが入っていても食べたいのが釣人の心情ですかね。今回のスズキは30Bq/kgほどでしたが、100Bq/kgをひょっとしたら超えるのかなと思っていただけに、食品的にはいい意味で期待を裏切ってくれました。研究者的にはちょっと残念ですが(笑)。

震災直後の2011年は、水族館前で釣ったスズキで2000Bq/kgほどありましたので、それに比べたら相当低くなりました。たぶん、この個体も2011年の頃には数千Bq/kgあったんでしょうが、4年弱経った今ではこのレベルにまで下がるんでしょう。現在ではいわき周辺の海魚で100Bq/kgを超える魚を見つけるのは至難です。

なるほどなるほど。

やはり事故直比較的高い数値であったたスズキも4年という時を経てここまで下がってきているという感じなのでしょうか。それとやはりですが、「個体差」も大きいようです。スズキは移動する魚ですし、個体により餌のか好みなんかもあるらしいです。

大量の汚染水が海に流されていた時に「何処にいて」、「何を食べていた」のが重要なんでしょうね。「震災前生まれの魚にはセシウムがある」という表現よりは「震災前生まれだと線量があることもある」っていうほうが正しい表現なのかもしれません。


さて、この結果を持って釣具屋さんに報告に行くと「あ、それぐらいなんですか。大きいから100Bq/kg超えると思ってましたがそうでもないんですね!」と仰ってました。

私的には思ってたより若干高い数値かなとも思ってたのですが、人によって『想像していた数値』が違うんだな。と感じました。「実際に測ってみる」と、やはり色々と分かったり感じたりすることが多いんだなと改めて感じましたね。

また、店員さんに持ち込みありました?と聞いたのですが、あれから測ってほしいという依頼はなかったようです。「4年も経って家に持ち帰って食べる人もかなり多くなりましたからね。それでもまだ大丈夫?と聞いてくる人はいるのでまたよろしくお願いします」とのことでした。

うんうん。釣った魚を持ち帰って食べる人が多くなってきたのは本当に喜ばしいことですね。それが今まで通りの日常、普通のことですもんね。

寒いのでなかなか釣り場に足を運ぶ機会はありませんが、また魚を測ったらコチラで報告致しますね!