読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

いわき海洋調べ隊「うみラボ」活動のきろく

いわき市に誕生した、有志による団体「うみラボ」。けんきゅう員が日々の活動やイベントのお知らせを綴っていきます。

メヒカリトーク振り返り!

もうすっかり3月になっちまいましたが、うみラボ今年のイベント1発目「サイエンスバー メヒカリトーク」を開催しました! まずは、お越し頂きました皆さま、そしてゲストのお2人に御礼申し上げますm(_ _)m

イベント振り返りますと、いやあ、すいません手前味噌なんですがね、マジで面白かったっす。メヒカリについてアレコレ学べるだけでなく、お酒も入ってオフレコトークが次々に飛び出してくるので、3、4時間あっという間でした。

お酒が入っているとはいえ、やはり専門家の話なので、面白いだけでなく「知的好奇心がくすぐられる」のが特によかったです。水産試験場の平川直人せんせいの話だけでなく、アクアマリンの富原聖一せんせいも展開に合わせて解説してくれるので、素人である私たちにもわかりやすく話が進みました。

当日の超ざっくりとした概要については、朝日新聞に掲載して頂いたのこちらでご覧下さい。取材していた記者さんからも後日電話を頂いて、「記事にできない話のほうが面白かった」とお褒め?の言葉を頂きましたので、大成功ですね!!

朝日新聞の記事:福島)メヒカリで福島の海、考える:朝日新聞デジタル


f:id:UMILABO:20140222192011j:plain
福島県水産試験場の平川せんせい登場!! わかりやすいお話ありがとうございました!


なんといっても、「メヒカリ博士」こと平川せんせいのお話がとにかく面白く興味深かったです。メヒカリの生態などについてのお話なのですが、「メヒカリ童貞説」、「メヒカリ男の娘説」などの話が次々に飛び出してきましてw いやあ、盛り上がりましたですねえ。

まあ、平川せんせいの名誉のために言っておくと、実際には盛り上がった観客(私ども)が勝手に珍説をぶち上げて喜んでいただけです。すいません。


―知られざるメヒカリの生態

さてさて、脱線はそのあたりにしておいて、メヒカリについて私たちが学んだことを、ここでちょっと振り返りたいと思います。少しお付き合いください。

メヒカリは、国内では九州沖からいわき沖まで生息する、体長15センチくらいの白身の魚。目が光を反射して緑色に光ることから「メヒカリ」と呼ばれていますが、正式にはアオメエソ、マルアオメエソなどと呼ばれている魚です。

平成13年に「いわき市の魚」に選定されたことで、市内のスーパーや鮮魚店だけでなく、寿司屋や居酒屋などでも「いわき名物」として提供されるようになりました。丸干しを炙ったり、唐揚げなどにして食べるのがうまいんですよね。

震災後は、昨年の9月にいわき沖での試験操業の始まりましたが、メヒカリは試験操業開始時の対象魚種にも含まれていました。初水揚げのときには、ツイッターなどのSNSでも多いに盛り上がりました。

f:id:UMILABO:20140222201242j:plain
真剣な表情で話に聞き入るけんきゅう員たち。多いに好奇心をくすぐられました。

f:id:UMILABO:20140222191942j:plain
福島の地酒がうまいのなんの。思わず酒が進んで大盛り上がりで楽しんでしまいました(汗)


メヒカリ男の娘説!?

そんなわけで、いわき市民には非常に親しみのある魚なのですが、平川せんせいによると、このメヒカリという魚、どうもよくわからないところが多いそうです。

知ってました? メヒカリって、「雌雄同体」なんですって。

これぞまさに「男の娘説」なわけですが、どこで産卵されるのか、生まれたばかりの稚魚はどう生活しているのかなどもわかっていないそうで、さらに、卵を持ったメヒカリも見つかっていないのだとか。メヒカリ、どうやって繁殖しているのでしょうか。

平川せんせいによると、「どうやら南のほうからやってくるようだ」ということはわかっていて、体の大きくなったメヒカリから体の重さで海底に沈み、そこで暮らすようになるそうです。つまり、成長の早いメヒカリから九州沖→四国沖→中部沖→関東沖と海底に沈んでいくわけです。

いわき沖はメヒカリが生息する北限と言われていますが、ということは、いわき沖にたどり着くメヒカリは、「大人になるのが遅れてしまったメヒカリ」ということができます。つまり、いわき産のメヒカリは「成長の遅い男の娘」だったんです!!

f:id:UMILABO:20140222201326j:plain
メヒカリの着底時期についてのスライド。確かにいわき沖は遅い。


―耳石を成長の手がかりに

知られざるメヒカリの生態を知る手がかりとなるのが、メヒカリの頭部にある「耳石(じせき)」と呼ばれる器官。木の年輪のように、成長の記録が刻まれる器官なのだそうです。これを解析することで、着底の時期などもわかるのだそうです。

で、耳石ってどこにあんの? という話になり、ああだこうだとけんきゅう員たちが騒いでいると、平川せんせいのゴットハンド登場。

なんと、耳石の説明のために、目の前の「唐揚げ」から1mmにもならない「耳石」を取り出したんです。すげえええええ! この瞬間を目の当たりにした時は、さすがに平川せんせいが神に見えましたよ。このライブ感も、サイエンスバーの醍醐味ですね。すげえ盛り上がりましたよこの時は。

f:id:UMILABO:20140222200913j:plain
刮目して見よ! これが耳石だぁぁぁぁぁッ!!

f:id:UMILABO:20140222202446j:plain
小川キノコ園さんのエリンギも焼いちゃいました。だってうまいんだもの!


・・・・とまあ、こんな具合に、メヒカリについて面白く学ぶメヒカリトークですが、当日は、久之浜の漁師、新妻竹彦さんも会場にいらっしゃり、漁師の観点から話をして下さったり、釣り好きのうみラボけんきゅう員八木が釣り人の立場でアツく語ったりと、参加者同士で会話が膨らんでいくのも面白かったですね。

夜7時にスタートして結局12時くらいまでやってましたので、さすがにトークの全部を振り返ることはできません。ぜひですねえ、その濃密な時間を、実際のサイエンスバーで体験して頂きたいと思います。

うみラボでは、今後もこうした「ゆるい」イベントを通して、いわきの魚、漁業、そして未来のことを考えていきます。今回は第1回目ということで、「感覚をつかむ」目的もありましたが、その目標は達成できたかなあと。手応えの感じられるイベントになりました!

また4月あたりに第2弾やります。

そのときはぜひ「あなたも」ご参加ください!! なにトークにしようかな。詳細が決まりましたら、またこちらで案内いたしますので、お楽しみに!!